全通研とは
全通研って何?
一般社団法人全国手話通訳問題研究会のことです。
2010年7月に一般社団法人になりました。全国に10,000人を超える会員がいる全国組織で、47都道府県に支部があり、福通研もその一つです。
手話や手話通訳、手話通訳者のことや聴覚障害者が抱える問題など、聴覚障害者の暮らしに学ぶという立場で、全日本ろうあ連盟を中心とするろうあ運動の関係団体や市民と連携しながら、研究し、議論し、発信し、私たちの暮らしと権利を守っていこうとする団体です。
どんなことをしているの?
手話のこと、聴覚障害者に関わるいろいろなこと、手話通訳に関わるいろいろな問題を聴覚障害者や聴覚障害者団体と共に、学んだり、研究して深めたり、世の中に知らせる活動や、世の中の仕組みを良く変えるための活動をしたりしています。そのために全国集会や討論集会のほか、全通研学校などを全国各地で開催し、支部やブロック活動の推進に必要な学習会の確保と情報提供に取り組んでいます。
また、定期的に機関誌、会報を発行し、書籍の出版やあっせん販売を行っています。
どんな人が会員になれるの?
手話に関心を持ったら、聴覚障害者のことを少しでも知ったら、誰でもその時から会員になれます。手話経験が長くないといけないとか、手話通訳者でなくてはいけないとか、そういったことは一切関係ありません。手話が全くできなくても、「仲間」として、手話や手話通訳、手話通訳者のことなどを通じて、共に私たちの暮らしを良くする活動ができることが大事です。
会員のメリットは?
たくさんの「出会い」があることです。
多くの仲間がいることが実感できる組織です。そして、手話や聴覚障害者に関する様々な学習ができます。具体的には、機関誌が年4回届きます。また会員限定の研修会等があります。全国集会、討論集会の参加費の割引があります。楽しく活動していれば、副産物として、手話が上達することは間違いありません。コミュニケーション能力も身につきます。
手話サークルとの違いは?
根っこは同じです。手話を学んだ聞こえる人たちが、聴覚障害者を支えながら、初めに立ち上げたのが、手話サークルです。手話サークルは地域のろう団体と協力し、手話に関すること、聴覚障害者に関すること、行政との交渉など、様々な活動を、それぞれの地域で担っていました。しかし、活動が広がるにつれ、地域だけでは取り組めない問題、ひとつのサークル、一人の個人活動家では、解決できない問題も明らかになってきました。そのため、全国の手話に関わる人たちが、全国組織を立ち上げて問題解決のための研究や活動を深めようという運動につながったのです。地域での活動を支える手話サークルがあって、今の全通研があります。
全通研は、地域が抱える様々な課題、問題に対して、多くの情報や全国的な連帯で、地域を支える力となるために活動しています。
会費はいくら?
会費は年間10,000円です。
そのうち本部へ納める会費は8,000円です。